「継子が懐かない」「なつかせるにはどうすればいいんだろう」――ステップファミリーの継父として、そう悩んでいる人は多いと思う。
ぼく自身、再婚してしばらくは「このまま他人のままなのかな」と思っていた時期がある。継子たちとの距離がなかなか縮まらず、しんどいと感じることもあった。
でも、あるきっかけから半年で関係が大きく変わった。この記事では、継父目線でそのリアルな体験を書いていく。失敗談も含めて、包み隠さず。
継子が懐かない=拒絶ではない。「当たり障りない距離感」がスタート地点
継子たちは最初から冷たかったわけじゃない。
フラットに話しかけてくれるし、無視されることもない。でも深いところまでは喋ってくれない。「母ちゃんの彼氏」としては受け入れてくれているけど、「家族」としてはまだ遠い。そんな距離感が続いていた。
これは多くのステップファミリーが経験することだと思う。懐かない=拒絶ではなく、まだ関係を測っている段階だ。特に思春期の子供は、感情をうまく出せないこともある。焦る必要はないが、このままでいいとも思えなかった。
継子と仲良くなる方法を模索するなかで気づいたこと
「継父として何かできることはないか」とずっと考えていた。
一緒にいる時間を増やす、積極的に話しかける――いろいろ試したが、家族みんなでいるとどうしても表面的なやり取りになる。子供たちも兄弟同士で完結していて、ぼくが入る余地が少なかった。
そこで気づいたのは、一対一の時間が圧倒的に少ないということだった。
思い切って三男を二人でご飯に誘った
ある日、思い切ってみた。
3人の中で一番話しやすかった三男を、二人きりでご飯に誘った。大した理由はない。ただ、このままじゃ何も変わらないという焦りと、「やってみたらどうなるんやろ」という好奇心だった。
誘うときはドキドキした。断られたらどうしよう、とも思った。でも三男は普通に「いいよ」と言ってくれた。
二人でご飯に行くと、驚くくらい話してくれた。学校のこと、友達のこと、好きなゲームのこと。家族みんなでいるときとは全然違う顔だった。話題を振れば「こんなことまで教えてくれるの?」というところまで話が広がった。
帰り道、じんわりうれしかった。継子と仲良くなる方法として、一対一の時間を作ることは確実に効果があると実感した瞬間だった。
それを見ていた上二人にも変化が――思春期の子への接し方のヒント
三男との時間が、思わぬ形で広がった。
長男と次男が、三男と二人で出かけたことを知って、「いいな」と思い始めたのが伝わってきた。特に思春期の子供は、直接「行きたい」とは言わない。でも空気で伝わってくるものがある。
それから少しして、次男・長男とそれぞれ一人ずつご飯に行った。思春期の継子への接し方として、グループではなく一対一で向き合うことは、ぼくにとって大きな発見だった。一対一になると、みんな意外とよく喋る。普段見えていなかった顔が見えてくる。
やらかした失敗談も正直に書く
ただ、うまくいったことばかりじゃない。
三男とのご飯の帰り際、「ゲームのプリペイドカードが欲しい」と言われてその場で買ってあげた。でも長男と次男はその場にいなかったから何も要求してこなかった。当然、買わなかった。
3日ほどして、妻から「長男と次男が不満そうにしてる」と言われた。三男だけ買ってもらったことが伝わっていたのだ。
すぐに長男と次男にも同じものを買いに行ったが、複数の継子がいる場合、一人に何かしてあげるときは他の子とのバランスを必ず意識すること。これはステップファミリーならではの大事なルールだと痛感した。
継父として伝えたい。踏み込んでみると意外とうまくいくこともある
同じ悩みを抱えている継父に、一番伝えたいのはこれだ。
意外と、踏み込んだことをしても上手くいくことがある。
「まだ早いかな」「嫌われたらどうしよう」と躊躇してばかりいると、何も変わらないまま時間だけが過ぎていく。継子が懐かないと感じているとき、待っているだけでは距離は縮まらない。
失敗したら修正すればいい。ぼくもプリペイドカードの件でやらかしたけれど、すぐに動いてなんとかなった。継父として完璧である必要はない。やってみることの方が、やらないよりずっと価値がある。
まとめ――継子がなつかないと悩む継父へ
- 懐かない=拒絶ではない。当たり障りない距離感はスタート地点として普通
- 一対一の時間を作ると、家族みんなのときとは全然違う顔を見せてくれる
- 一番話しやすい子から始めると、他の子への波及効果もある
- 思春期の継子には特に、直接的な言動より空気感で伝わることが多い
- 複数の継子がいる場合、一人への扱いが他の子に影響することを忘れずに
- 踏み込む勇気が関係を変えるきっかけになる
ステップファミリーがうまくいくコツは、完璧な継父を目指すことじゃない。ちょっとだけ勇気を出して踏み込んでみると、思ってたより子供たちはちゃんと応えてくれる。


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