やってしまった、と思った。
子どもの前で、妻と口論になった。内容は経済的なことだ。どちらが悪いとかじゃなく、二人とも追い詰められていた。やりたいこともできない、余裕もない。そのストレスがぶつかり合った。
世の中お金がすべてじゃないとは思う。でもお金は、気持ちの余裕を作る一番の要素だと俺は思っている。余裕がなくなると、人は普段言わないようなことを言う。子どもたちは、その場でだんまりしていた。
次の日、子どもたちが変わっていた
翌日から、子どもたちが妙に遠慮し始めた。「これ買って」と言わなくなった。「どこか行きたい」とも言わなくなった。何かにつけて、空気を読んで黙るようになっていた。
子どもたちはちゃんとわかっていた。親が何のことで揉めていたか。何が原因だったか。そして自分たちが「負担をかけているんじゃないか」と感じ始めていた。それが一番しんどかった。
「気を使わなくていいよ」は逆効果だった
最初、子どもたちに直接言おうとした。「お父さんとお母さんのことやから、気ぃ使わんでいいで」でも、言いながら気づいた。これを言った瞬間、子どもたちはまた気を使う。「気を使わなくていい」という言葉が、さらに気を使わせる。
言葉で説明しようとしても、逆に子どもを余計に意識させてしまう。謝っても、それはそれで重くなる。
思いついたのは、寿司だった
その日の晩、思いついたのが寿司だった。「とりあえず、気前良くしとこ。」そう思って、家族みんなで寿司を食いに行った。子どもたちに「たらふく食えよ」と言った。
別に、ゲンカのことを説明したわけじゃない。謝ったわけでもない。ただ、普通に、いつも通りに、何なら少し豪華に過ごした。帰りはコンビニに寄って、アイスを買って帰った。それだけだ。
なぜそれが正解だったか
言葉で「大丈夫」と言うより、態度で「大丈夫」を見せる方が伝わる。子どもが遠慮していたのは、「お金のことで親が揉めている=自分たちのせいかもしれない」という不安からだと思う。
だったら、その不安を打ち消すのは言葉じゃなくて行動だ。「親がこんなに気前よくしてるなら、大丈夫なんやろ」子どもにそう感じてもらえればいい。寿司とアイスはそのための手段だった。
ステップファミリーで夫婦ゲンカをするということ
ステップファミリーで夫婦ゲンカをすることは、通常の家庭よりも少しだけ慎重にならないといけないと思っている。子どもたちにとって、大人の揉め事はただの「夫婦ゲンカ」ではない。
特に継子にとっては、「また家族が壊れるんじゃないか」という恐怖と隣り合わせになっていることもある。だからこそ、子どもの前でのゲンカは極力避けた方がいい。避けられなかったとき、フォローは早い方がいい。そしてそのフォローは、言葉より行動の方が効く。
まとめ
- お金の余裕は、気持ちの余裕に直結する。追い詰められると人は変わる
- 子どもは親のゲンカの内容をちゃんと理解している
- 翌日から遠慮し始めた子どもたちを見て「やってしまった」と反省した
- 「気を使わなくていい」という言葉は逆効果。言葉より行動で示す
- その日の晩は寿司を食いに行って、帰りにアイスを買って帰った
- 子どもの前ではケチらない、それが今の俺の一つの教訓
子どもの前での夫婦ゲンカ、完全にゼロにするのは難しい。でも、その後の取り戻し方は選べる。あなたならどう取り戻しますか?

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