継子と実子が生まれた日――ステップファミリーに四人目が加わって、家族の景色が変わった話

ステップファミリー

ステップファミリーに実子が生まれたら、継子との関係はどうなるのか。

そう不安に思っている人は多いと思う。「継子が赤ちゃん返りしないか」「上の子たちが疎外感を感じないか」「今まで築いてきた関係が壊れないか」――。

うちも同じように不安があった。でも、実際に四人目が生まれた日、俺が目にしたのはそういうものじゃなかった。

今日はそのことを書く。

生まれる前、継子たちの反応はバラバラだった

妻のお腹が大きくなってくると、子どもたちにもそれが伝わってくる。正直に言うと、継子三人の反応はバラバラだった。

長男(中1)は、最初あまり関心を示さなかった。「どっちでもいい」という感じだった。別に嫌そうでもなかったが、喜んでいるわけでもない。思春期だし、それが自然な反応だとも思っていた。

一方で次男(小5)と三男(小1)は、最初から「弟できたらうれしい」と言ってくれた。子どもらしい素直さで、ストレートに歓迎してくれていた。

正直、長男の反応だけが少し気になっていた。「いざ生まれたとき、どう関わるんやろ」と。

生まれた瞬間、全員が泣いた

出産はコロナ禍の時期だった。病院には面会制限があって、子どもたちは産まれた弟に会えないまま、家で待つことになった。

生まれたという連絡を受けたとき、子どもたちはどうだったか。三人とも、泣いていたそうだ。そして俺も、涙が止まらなかった。

「父ちゃんになれた」という感覚じゃない。それよりも、「ああ、この子を、みんなで迎えられる」という感覚だった。

家に迎えた日、全員に抱っこさせた

入院を終えて、いよいよ家に連れて帰る日。面会制限で会えなかった分、子どもたちはずっと待っていた。玄関で待ち構えていた三人に、全員抱っこさせてやった。

そのとき、俺は改めて思った。「父ちゃんとして、ここにいる」と。継子であることも、実子であることも、そういうことは関係なかった。ここにいる四人が、全員俺の子どもだった。

一番食いついたのは、長男だった

ここが一番驚いたし、一番感動したところだ。最初は「どっちでもいい」という感じだった長男が、生まれた弟に一番食いついた。

抱っこしたがるのも長男。「今日どうやった?」と気にかけるのも長男。赤ちゃんに話しかけているのも長男。思春期の男の子が、弟の前では自然に顔をほころばせていた。

あれを見て、俺はもう一回泣きそうになった。長男が生まれた弟を本当に歓迎してくれていることが、言葉じゃなく伝わってきたから。

俺は、今まで通りだった

実子が生まれて、継子への接し方を変えたか?と聞かれたら、答えはノーだ。意識して変えなかったというより、変える必要がなかった。

実子ができたからといって、継子への気持ちが薄れたとか、接する時間が減ったとか、そういうことは感じなかった。むしろ上三人が四人目を迎えてくれたことで、家族としての結束がまた一段と増した感覚があった。

「血がつながってるかどうか」よりも、「一緒に暮らしてきた時間」の方が確実に大きいと思っている。

あの写真が宝物だ

家に戻ってから、家族みんなで赤ちゃんを囲んで撮った写真がある。今でもたまに見返すことがある。

継子三人と、俺と妻と、生まれたばかりの赤ちゃん。全員が同じ方向を向いている。

あの写真にはいろんな意味が詰まっていると思っている。血がつながっていようといまいと、そこにいる全員が家族だということ。ステップファミリーというのは、最初から完成している家族じゃなくて、こうやって一歩ずつ作っていくものだということ。

あの日から、うちの家族の景色が変わった気がする。

実子誕生を不安に思っているステップファミリーへ

子連れ再婚をして、パートナーとの間に子どもが生まれることを考えているとき、多くの人が不安を感じると思う。「継子が傷つかないか」「関係がこじれないか」。

俺の経験でしか言えないけれど、子どもたちは思っている以上にちゃんとわかっている。大人が「どうなるんやろ」と心配している間に、子どもたちの方が自然に受け入れていることがある。

長男の「どっちでもいい」が、生まれた瞬間に一番の歓迎になった。あれを見たとき、継子も実子も関係ない、この四人が兄弟なんやと思った。

家族のカタチに正解はない。でも、あの日うちに生まれた景色は、俺にとっての一つの答えだった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました